現在は様々な栽培方法が普及しています。自然栽培、有機栽培、無農薬栽培、自然農法など・・。しかし、それぞれの違いを説明することは難しいですよね。

私たちは、札幌にある居酒屋【活食・隠れ酒蔵　かけはし北二条店】を営んでいます。「かけはし」では、十勝で自然栽培されたじゃがいも「さやあかね」をふんだんに使った極上の肉じゃがコロッケを販売しています！

そんな私たちが、自然栽培やその他の栽培方法を解説します。この記事を読んで、栽培方法の知識を深め、お買い物の際に役立ていただければ幸いです。

自然栽培・有機栽培・無農薬栽培・自然農法

自然栽培

まず、自然栽培について説明します。自然栽培とは、肥料・農薬を使わず、植物と土の本来の生命力を引き出す農業です。また、人や家畜の排泄物といった動物性肥料も、米ぬか・油かす・緑肥などの植物性肥料も使いません。

しかし、自然栽培には明確な定義がある訳ではなく、公的な認証はありません。「自然栽培」とあっても、まずはご自身でお調べになることをおすすめします。

有機栽培

次に有機栽培についてです。有機栽培は、化学合成された肥料・農薬を使わない栽培方法です。自然栽培と違い、油かすや鶏糞、魚粉といった有機肥料を使用できます。化学肥料や農薬を2年以上使っていない土で栽培が行われています。

有機栽培は公的機関の認証が必要です。また、認定後も一年に一回以上の検査が必須です。有機栽培されたものはオーガニックとも呼ばれています。

無農薬栽培

無農薬栽培は、栽培期間中に全く農薬を使わない方法です。一方有機栽培では、全ての農薬が禁止されている訳ではありません。

ですので、「有機よりも無農薬栽培の方が安全」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、無農薬であれば化学肥料を使用していても無農薬栽培ですし、土に農薬が残っていたり、他の農場からの農薬が付着している可能性も考えられます。

無農薬だからといって必ずしも安全ではないのです。このような誤解を防ぐために、現在は「無農薬」と表示することが禁止されています。

自然農法

自然農法の定義は一概に定まっていません。一般的には、不耕起・無農薬・無肥料・無除草の栽培方法を指します。できるだけ人の手を加えず、自然に任せることを目指しています。

特徴的なのが不耕起です。人の手ではなく、植物の根や微生物の力を利用して土を耕します。また、様々な種を密集させて栽培することで、特定の害虫の発生を防いでいる農家さんもいらっしゃいます。

自然栽培のメリット・デメリット

ここでは、自然栽培のメリット・デメリットを、慣行栽培と比較しながらみていきましょう。

	メリット	デメリット
慣行栽培	・大量生産が可能 ・安定した生産性	・環境負荷が大きい ・体への影響が懸念される
自然栽培	・環境負荷が低い ・健康によい ・作物本来の味が楽しめる ・独自の販路を築ける	・収穫量が少ない ・公的機関による認証が無い

自然栽培では、化学肥料や農薬はもちろんのこと、植物性・動物性肥料も使いません。環境や人体への影響の少ないことは、自然栽培の大きなメリットです。さらに、太陽や土、水という自然の力に頼って生産していますから、作物本来のおいしさを引き出せます。

自然栽培のデメリットとしては、収穫量が少ないことがあげられます。しかし、消費者と直接関係を繫ぐことで、新たな販路を築いていけるのが魅力です。

自然栽培されたじゃがいもを使用した【勝コロ®】

「かけはし」では極上の肉じゃがコロッケを販売しております。じゃがいもは、十勝で有機や自然栽培に長年取り組んでいる「折笠農場」さんの「さやあかね」を使用しております。

農場主である折笠さんは、有機JAS認証やJGAP認証の取得は、安心・安全基準の最低限と考えていらっしゃいます。重度のアトピー性皮膚炎や化学物質過敏症などで、通常のオーガニックが食べられない方の為に、自ら加工品の開発や製造を行っていらっしゃいます。

消費者の安心・安全をとことん追求する「折笠農場」さんが生産されている「さやあかね」は、「優しい甘さが口いっぱいに広がる」と当店のお客様にも大好評です。

【勝コロ®】は「折笠農場」さんが大切に育てた「さやあかね」をふんだんに使用しております。こちらは通販限定販売となっております。是非、こだわりの味をお楽しみください。

十勝の肉じゃがコロッケ【勝コロ】　

まとめ

今回は、自然栽培・有機栽培・無農薬栽培・自然農法のそれぞれの違いを解説しました。さらに、慣行栽培と比較しながら、自然栽培のメリット・デメリットも説明しました。自然栽培は環境に優しく、作られた野菜・果実は安全でおいしいです。しかし、自然栽培を証明するマークはありません。自然栽培だからと飛びついてしまう前に、まずはご自分で情報を調べてみることが重要です。

食の宝庫である北海道。その中心都市札幌に、【活食・隠れ酒蔵　かけはし北二条店】はあります。その名の由来は、「漁師や醸造にかかわる職人である蔵人たちの心を伝える“かけはし”でありたい」という店主の思いから。生産者に直接会って、吟味したものを提供しています。

札幌近郊農家から日々直送される新鮮な野菜のほか、全国各地の市場から選び抜いた新鮮魚介、十勝の「未来めむろ牛」、美唄市・西川農場の「アスパラひつじ」など他にはない厳選素材の数々。

料理長によるおすすめ料理は日々更新され、何度訪れても新しい発見があります。産地を厳選した最高の食材と、料理にぴったりのお酒をもって、皆様のご来店を心よりお待ちしております。