こんにちは「かけはし北二条店」です。当店では、世界で一番安全な(と店主が思っている)北海道ブランド牛「未来めむろうし」を使った牛すじ豆腐を提供しています。
今回は、牛肉の餌について解説します。また、日本の牛肉の餌に関する課題についてもご紹介します。
目次
牛肉の餌は、粗飼料と濃厚飼料の二種類
牛は草食動物なので、基本的には牧草を食べます。牧草や乾かした牧草をもとに作られた餌を粗飼料と呼びます。
粗飼料は繊維質が豊富ですが、たんぱく質と炭水化物は少ないです。牛を効率的に太らせるには、栄養価の高い餌も与える必要があります。
牛はトウモロコシ、小麦、大麦、大豆などの穀物も食べることができるので、これらを潰したり粉末上にした濃厚飼料も使われています。
粗飼料の種類と役割
粗飼料の3つの種類
粗飼料には、大きく分けて「牧草」「乾草」「サイレージ」の3つの種類があります。
乾草は牧草に比べて、効率良く栄養を摂取でき、長期間の保存が可能です。ただ日本は高温多湿で収穫適期には雨が多く、乾草づくりは簡単にはいきません。
サイレージは最も日本の気象条件に適した餌の貯蔵方法です。乾草を専用の密閉容器(サイロ)に入れて、空気中や草に着いている乳酸菌で発酵させています。乳酸菌が悪玉菌の繁殖を抑えているので、長期保存が可能です。
粗飼料の役割
タンパク質は、ルーメン(牛の4つの胃の中の1つ目)でアンモニアに分解されます。アンモニアは有害ですが、ルーメンの微生物によって再びタンパク質となり、腸で吸収されます。ルーメンの中の微生物のエネルギー源となっているのが、粗飼料に多く含まれている繊維質です。また、粗飼料は硬くて消化に時間がかかるためルーメンが鍛えられるという利点もあります。
濃厚飼料の役割
濃厚飼料は、トウモロコシや大豆と言った穀物から作られるので、炭水化物やタンパク質が豊富です。粗飼料では足りない分の栄養素を補給し、筋肉の成長を助けてくれます。
ただ、濃厚飼料を与えすぎると、ルーメン内の微生物のアンモニア分解が追いつかず健康に害が及びます。粗飼料と濃厚飼料のバランスが重要です。
食料自給率の低さが課題
農林水産省の令和4年度食料自給率の資料によると、牛肉の食料国産率は47%です。しかし、飼料自給率を反映した牛肉の食料自給率は13%となっています。この2つのパーセンテージの差である34%は、「国内で育っているものの、海外産の餌を食べて育った牛」の割合を表しています。
食料自給率が低いと、世界情勢によって食料供給が不安定になる危険性があります。また、輸送に伴う二酸化炭素の放出は、地球温暖化を加速させる要因の1つです。
遺伝子組み換え飼料と添加物の不安
家畜の濃厚飼料の原料(トウモロコシなど)の約9割が輸入されています。トウモロコシの輸入の約7割はアメリカからですが、アメリカで生産されるトウモロコシの約9割が遺伝子組み換えです。私たちがスーパーで何気なく購入しているお肉は、遺伝子組み換え飼料を食べて育った可能性が高いです。
また、飼料の品質の劣化を防ぐために防かび剤や酸化防止剤が、栄養成分を有効利用するために酵素や抗生物質が添付されています。
遺伝子組み換え飼料も飼料添加物も、国によって安全性が確認されたものだけが輸入・使用されています。しかしだからと言って私たちが安心して食事ができるかというと、必ずしもそうではありません。
究極に安全な未来めむろうし
店主が世界で一番安全だと思っている牛「未来めむろうし」をご紹介します。
一般的には、遺伝子組み換え飼料や、防腐剤、防カビ剤を添付した飼料が使われます。しかしオークリーフ牧場さんが使う飼料は、非遺伝子組み換えかつ収穫後農薬不使用です。
さらに、抗生物質も無添加です。飼料だけでなく、哺乳期のミルクからも抗生物質を除いています。オークリーフ牧場では、生まれてから出荷するまで、全てのえさに抗生物質が含まれていません。
飼料会社から送られる配合試料には、原材料が十数種類も混ざっていますが、オークリーフ牧場さんが使っている原材料はわずか5種類。オークリーフ牧場さんは「安全だ」と確信できる原材料を厳選しています。
当店では、未来めむろうしを使ったお惣菜を通販で全国にお届けします。無添加の醤油と味醂を使用した「牛すじ煮込み」、未来めむろうし100%の「ハンバーグ」、自然栽培のじゃかいも「さやあかね」とコラボした肉じゃがコロッケ「勝コロ®」。
食べる人の健康をとことん考えて育てられた「未来めむろうし」。大切な人に、とびきりの「おいしい!」と「ありがとう!」を伝えられる贈り物です。
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